8歳からの付き合い。バッバとピン社が生涯契約
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/01号
2020/12/21更新

8歳からの付き合い。
バッバとピン社が生涯契約

 マスターズ2勝のバッバ・ワトソンがピンと業界では珍しい“生涯契約"を結んだ。

 ピンとの用具契約は42歳のワトソンがこれから全うするであろうPGAツアーのキャリアを遥かに超えて延長されるというから破格中の破格。

 同社のJ・ソルハイム社長は「この発表をすることにとても興奮しています。バッバは素晴らしいキャリアを通じ我が社に多大な貢献をしてくれました。彼との契約を生涯単位にするときがきたのです」と興奮気味。

 ワトソンとピンの出会いは8歳。初めて手にしたジュニアセットがピンだった。以来一貫してピンを使い続け現在に至る。ちなみに最初のパターはPing60。「子どものころからピンでプレーしてきてDNAにピンが組み込まれている気がする」とワトソン。

 普通、選手として露出がなくなれば契約を切られることがほとんどで、タイガー・ウッズらを除き選手の多くは数年単位で用具契約が替わる。コロナ禍で「契約金を返せ」といわれた女子プロもいたくらいだからどれほどピンとワトソンの絆が強固かわかる。

「ソルハイム家と自分の関係は家族のよう。ピンファミリーの一員としてこれまでの信頼関係を継続してもらえることに感謝しかない」(ワトソン)

 かつてのピンアイアンはグースネックで独特の形状だったが最近はブレードが短くオフセットが少なく、ソールの幅を狭くすることで高度な技術を駆使する選手たちに操作性と弾道のコントロール性を与える設計になっており、男女問わず"ピン使い"のトッププロは多い。

 デビュー当初、飛ばすだけで勝てないといわれたワトソンをメジャーチャンピオンに押し上げたのはピンの歴代担当者の尽力があったから。「彼はツアーでも屈指の創造力の持ち主。ピンク色のドライバーも彼のアイデア。チャリティにも熱心でゴルフへの情熱が素晴らしい」とベタ褒めのソルハイム社長。相思相愛の関係が生んだ生涯契約というわけだ。

  
【関連記事】こちらも注目です!
2012/04/23 白のつぎは桃色。バッバドライバーが6月緊急発売
2015/12/22 あと1勝?いや2勝?バッバワトソンが"引退宣言"

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト