昨年9月の19-20年シーズン開幕戦優勝でつかんだマスターズへの切符。出場を心待ちにしていたホアキン・ニーマン(22)だが本番直前にコロナ陽性が判明し、待ちに待った出場はお預けとなった。
ラテンアメリカアマチャンピオンとしてマスターズの舞台に立ったのは18年。そのときは予選突破ならず、今回プロとしてリベンジに燃えていたのだがコロナにかかるとはなんと不運な巡り合わせか。「がっかりしていますが、家族やチームの安全を守りながら1日も早い回復に努めます」とSNSに綴ったニーマン。
日本ではあまり知られていないが19歳でPGAツアーデビューを飾ると昨年のグリーンブライアーでは後続に6打差をつけ圧勝。
ツアー制度施行以来、セベ・バレステロス、ローリー・マキロイしかいない外国勢による21歳未満での優勝記録に並ぶ快挙を達成し、ビッグネームと肩を並べた。チリ出身の選手としても初のPGAツアー覇者である。
直近の6試合ではBMW選手権で3位、CJカップで6位に入ったほか、すべての試合で27位よりも良い成績で目下世界ランキングは42位。押しも押されぬ若手の有望株だけに、感染が理由の欠場はさぞ悔しかったに違いない。
コロナによるマスターズ欠場第1号がニーマンなら第2号は17年のチャンピオン、セルヒオ・ガルシア。
「21年連続で出場していたマスターズを悲しいことに欠場しなくてはならなくなりました」とツイッターでつぶやいたガルシア。
「幸い自分も家族も元気です。来年4月にはさらに強くなってグリーンジャケットを取りに行きます」と決意を綴った。
96人出場予定だったが、フィールドは92人に。コロナによる欠場(ホアキンとガルシア)以外に左腕の手術で欠場したのが歴代優勝者のA・カブレラ。08年の覇者トレバー・イメルマンも出場権はあったがCBSのテレビ解説に専念した。マスターズの裏でそれぞれの事情があった。
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