WGCをスキップして、全米プロに賭けるタイガー・ウッズ。ジャック・ニクラスの持つメジャー18勝の記録まではあと3つだが、メジャー16勝目と同時に、米ツアーの最多勝利数で単独トップを狙っている。
ウッズの米ツアー勝利数は82。昨年のZOZOチャンピオンシップの勝利で、サム・スニードの82勝と並んだことは大きなニュースになった。しかし、マニアなファンのなかには「うーん」と言う人もいるかもしれない。
というのも、かつてスニードの勝利数は「84」とされていたからだ。30年前にアメリカで出版された「100グレーテストゴルファー」という本のスニードの項目の書き出しは、「サム・スニードは1965年のグレーターグリーンズボロオープンで米ツアー84勝を挙げると同時に、52歳10カ月という米ツアー最高齢優勝を果たした」と書かれている。かつては、米ツアーの公式メディアガイドにも84勝と記されていた。しかし、1936年の初優勝から世界大戦を挟んで65年までの29年で、記録が曖昧な点があったようだ。実際、1950年のスニードの勝利数は、11とあるのに、今年の米ツアーの公式サイトでは、スニードが勝ったとされる実際のトーナメント名が挙げられているのは8試合だけ。
かつて存在した「サムスニードフェスティバル」や「グレートブライヤー招待」など36ホールの試合がのちにカットされた可能性もあるが、少なくとも当時はツアーの公式戦と認められていたのだから、それを後になって記録を書き換えるのはちょっとおかしい気もするのだが……。しかも、それらをカットしていくと、勝利数は82より少なくなる計算だ。
しかしながら、タイガーがあと3勝積み上げ、勝利数を「85」とすれば、もう誰にも文句はつけられないはず。
コロナ禍の影響による試合数減は44歳のタイガーにはかなりキツイが、さてどうなるだろう。
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