「コロナを深刻にとらえていない!」元No.1が米国行き拒否
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/08/18号
2020/09/18更新

「コロナを深刻にとらえていない!」
元No.1が米国行き拒否

 米国に入国する際、政府が定めていた14日間隔離の検疫要項が緩和された。しかしイングランド出身のリー・ウエストウッドのスケジュールになんら変化はないようだ。

メジャー獲りより健康優先

 ウエストウッドは元世界ランク1位。47歳になったいまも36位と第一線で活躍しており、WGCや全米プロの出場資格は持っているがビッグイベントを前にインターナショナルプレーヤーに対する規制が緩和されても「アメリカには行かない」と断言した。

 自らがホストを務めた欧州ツアーのブリティッシュマスターズ終了後、記者から渡米の予定を尋ねられたウエストウッドは「いまはまだ飛行機に飛び乗るつもりはない。イギリスでプレーするのさえ違和感があるのに、アメリカでトーナメントに出ることを考えると落ち着かない気持ちになる」とWGCフェデックス・セントジュード招待及び全米プロには参戦しない意向。

「アメリカはほかの国に比べてコロナを深刻にとらえていないような気がする。自国が感染のホットスポットだというのに」とウエストウッド。世界最多の感染者がいるのに規制がゆるいといわんばかり。

「自分が感染しないための努力は惜しまないけれど、他人はコントロールできない。じつのところ自分自身、喘息の気があるので絶対に感染しちゃいけないんだ」と基礎疾患を打ち明けた。

 ウエストウッドの不安は渡航に関してだけではない。

「当たり前だったことが当たり前でなくなってしまった。これまで送っていた日常とはまったく違う日常が訪れ、それに慣れることができていない。モチベーションの持っていき方が難しい。競技以外に考えなければならないことがたくさんあるからね」

 欧州ツアーの現状については「感染者を出していないし、皆が約束を守っている。この状態が今後も続いてほしいと思っている」という大ベテラン。

 “メジャー無冠最強"の肩書きを返上する日が遠のいた!?

  
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