昨年10月に50歳になったアーニー・エルスがPGAツアーチャンピオンズ参戦3試合目で初優勝を飾った。
「なんとしても勝ちたかったから最高の気分だね」と、満面の笑みを浮かべたビッグイージー。カリフォルニアのニューポートビーチCCで行われたホーグクラシックは最終日、リーダーズボード上位の4、5人がトップに浮上しては後退する混戦模様。そんななか2日目に「64」の好スコアでトップに躍り出たエルスが最終ホールでバーディを決め、後続に2打差をつけ記念すべきシニア初Vを達成した。
「グリーン上はしっくりきていなかった。流れに乗って走ったというより、1打1打渾身の力をこめてやり切ったという感じ」と振り返ったエルス。
ハワイで行われたシニアデビュー戦、三菱エレクトリック選手権では最終日に追い上げプレーオフにコマを進めたがミゲル・アンヘル・ヒメネスの前に無念の涙をのんだ。「ハワイで負けているから今回は絶対にしくじっちゃいけないと思った。チャンスが目の前にあったので、思い切って(優勝を)獲りにいった」と気迫のプレー。
最終組のひとつ前で回っていたフレッド・カプルスにも優勝のチャンスがあったが「最終ホールで大歓声が上がるかと思ったらそうじゃなかった。ああ、フレディ(カプルス)がバーディを獲れなかったんだと思った。(優勝争いしていた)ロバート・カールソンもバーディが獲れていなかったので、これはもう狙うしかないと思った。18番のセカンドは手応え十分だったよ」(エルス)
還暦のカプルスとルーキーのエルス。今回は10歳年下の後輩に軍配が上がり、先輩は2位タイ。エルスにとってこの勝利は13年の欧州ツアー、BMWインターナショナルオープン以来7年ぶり。「肩の荷が下りた。これからビシバシいくよ!」。“いい人"が勝つのは悪くない。
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