コロナの脅威。欧州ツアーもマレーシア、中国の大会順延を決断
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/3/10号
2020/3/03更新

コロナの脅威。
欧州ツアーもマレーシア、中国の大会順延を決断

 日ごと拡大する新型コロナウイルスの脅威。米女子ツアーのアジアシリーズがすべて中止されるなか、欧州ツアーでも大会の順延が決まった。

 4月16日からマレーシアで開催予定だったメイバンク選手権、その翌週に中国深圳で行われる予定だったボルボチャイナオープンの延期を欧州ツアーが発表した。

 同ツアーのチーフエグゼクティブ、キース・ペリー氏は「選手、観客、そしてスタッフの健康が最優先事項です。メイバンクとボルボの延期は残念ですが、これが現時点でわれわれができる最善の行動。今後、両イベントの代替日を検討します」とコメント。

 同氏によると、この2つのトーナメントをシーズン後半にズラす方針でスケジュール調整を行っているという。

 それにしてもいまだ衰える気配の見えないコロナウイルスの脅威。中国出身の選手たちも心を痛め、元女子世界ランク1位のフォン・シャンシャンは現在中国を離れ、練習拠点のロサンゼルスで「家族のためにも中国の同胞のためにも、できるだけのことをしたい」と語っている。

 また、中国政府が新たに新型ウイルスによる感染者が5000件を超え死者が121人増、累計6万4000人以上が感染し死者は1400人に上ると発表した週に米女子ツアーのISPSハンダオーストラリア女子オープン(2月13〜16日)で上位争いしていた世界ランク35位のリウ・ユは「とても残念です。とくに湖北省で多くの人々が命を失っています」と悲痛な表情。家族たちは「武漢から1000キロ以上離れていますが、外出は控えて家にいます」と語った。

 彼女は大会で獲得した賞金をウイルスに感染した中国の人々を支援する団体に寄付する予定。「シャンシャンの家族は感染者を多く出している広州にいます。彼女もなんらかの支援を考えているようです」(ユ)

 PGAツアーチャイナも3月末の開幕を5月後半~6月初めに延期している。トンネルの先に灯りがともるのはいつだろう?

  
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