新型ウイルスの影響で中国の試合が中止に……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/25号
2020/2/27更新

新型ウイルスの影響で
中国の試合が中止に……

 3月5日に中国海南島で開幕予定だった米女子ツアーのブルーベイLPGAが中止になった。

 理由はもちろん新型コロナウィルス。大会のキャンセルを発表したLPGAツアーは「難しい決断だった」としながら「選手、ファン、イベントに関わるすべての人の健康と安全を常に最優先に考え中止の決定に至った」と説明し、健康上の懸念もさることながら、中国国内外の厳しい移動制限が実施されていることを理由に挙げた。

 14年にスタートしたブルーベイLPGAは当時秋のアジアシリーズの一環として開催されていたが、春の開催に日程が変更されたことで19年は未開催。そのため、2年連続スケジュールから外れることとなった。

「今シーズンはトーナメントが開催されないことになり残念ですが21年以降はブルーベイにツアーが戻ってくることを楽しみにしています」(LPGAの声明文より)

 中国での感染者数は2月3日現在1万7000人を超えるとされ、死亡者も。日本でも日を追うごとに感染者数が増え、世界23カ国で症例が報告されている。世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

 2月、LPGAのトーナメントはアメリカ国外で開催される。オーストラリア2連戦のあとタイ、シンガポールを転戦してから中国に渡る予定だったが、それがキャンセルされたため3月19日開幕のファウンダースカップまで2週間オープンウィークとなる。また、中国国内の女子ツアーのQTに日本からも多くの選手が参加し、仲西菜摘、佐渡山理莉、篠崎愛らが突破したが、こちらも見通しは明るいとは言えない。

 さらに、今後の懸念は東京オリンピックだ。世界中から人が集まり選手も観客も周囲の人々と濃厚接触する。リオ五輪の折にはジカ熱が問題となったが今度は……。7月の開幕までには騒動が鎮静化することを祈るしかない。

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