欧州女子ツアーが米LPGAと連携で大幅賞金増
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/18号
2020/2/07更新

欧州女子ツアーが
米LPGAと連携で大幅賞金増

 欧州女子ツアーが息を吹き返した? それとも、米LPGAの世界ツアー構想の一貫? 欧州女子ツアーの日程が発表された。

 欧州女子ツアーと米LPGAの連携は弊誌でも既報だが、2月から始まる欧州女子ツアーの今シーズンは賞金総額が450万ユーロ(約5億4000万円)増えて1800万ユーロ(約21億円)と、大きく盛り返している。

 米女子ツアーのコミッショナー、マイク・ワン氏は「欧州女子ツアーと米LPGAが昨年9月から協力し始めると、最初の90日間でゴルフ業界からさまざまないい反応がありました。結果、賞金総額が増額し、7つの新しい試合が開催されることになり、選手が成功するチャンスを増やすことができました。1年間、フルに新しい理事会で働きかけていけばどんなことが達成できるかと興奮しています。いずれにせよ、ヨーロッパの女子プロゴルフが、これまで経験したことのない最高の状況に置かれていると言えるのは幸せなことです」と、語る。

 振り返れば欧州女子ツアーは、2017年に7試合を失い、1試合の賞金総額が20~40万ユーロ(約2400万~約4800万円)という試合ばかりになっていた。昨年の賞金女王はルーキーで21歳のエッサー・ヘンセレイトだが、年間の獲得賞金はわずか約21万ユーロ(約2500万円)。ゴルフだけで食べていけるのは賞金ランク上位3人程度という状況で、週1回、自宅近くでアマゾンの配達をして糊口をしのぐベテラン選手もいたほど。

 試合のテレビ放映がなく、広告効果が少ないことからスポンサーがつかないのが原因だったが、そんななか、米LPGAが協力に乗り出したことで状況が一変。米LPGAは以前から世界ツアー構想があり、これが足がかりになると考えているようだ。

  
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