パラ種目へ一歩前進!障害者ゴルフ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/11/26号
2019/11/26更新

パラ種目へ一歩前進!
障害者ゴルフ

 パラリンピックの正式種目へ、障害者ゴルフがまた一歩前進したようだ。

 11月5・6日、「第24回日本障害者オープンゴルフ選手権」が、よみうりカントリークラブ(兵庫県)で開催された。日本だけでなく、世界のトップクラスの障害者ゴルファーが参加し、上肢障害・下肢障害・車いす・片マヒ障害・軽度障害・重複障害・知的障害・グランプリ(障害総合)の8部門で熱戦が繰り広げられた。

 同選手権は、R&AとUSGAが今年から設定した「障害者ゴルファー世界ランキング(WR 4 G D )」対象試合(グランプリの部)として認定された。主催の日本障害者ゴルフ協会の松田治子さんは「1月に設定されたときは、欧州の試合ばかり認定され、その後、豪州、アメリカ、カナダ、南アフリカなどの試合に広がりましたが、このままでは日本人選手は不利だと思い、夏頃から準備と働きかけを始め、この大会前ギリギリで認定されました。日本だけでなく、アジアの選手も世界ランキング入りを実現できる大会となり、パラリンピック正式種目となるための第一歩になったのが嬉しいです」

 東京五輪ではゴルフ競技が霞ヶ関CC(埼玉県)で開催されるが、障害者ゴルフはパラリンピックの正式種目ではなく、次回のパリ五輪でも認められず。2028年のロサンゼルス五輪を目標に据えているという。

 今回グランプリ部門で優勝したのは米国のトップ選手、チャド・ファイファー(世界ランク11位・11/3現在)。「とても素晴らしいコースで優勝できて嬉しい。それ以上に障害者ゴルフが発展する様子を目にすることはもっと嬉しい」。2位の小山田雅人さん(同101位)は「大会が世界ランク対象になったことで、いい緊張感でプレーできた。ファイファー選手とは一時1打差にまで迫り、いい勝負ができました。次回はさらに頑張ります」。

 熱きアスリートたちの戦い。ぜひ注目し、エールを送ってほしい。

  
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