祖父のようになりたかったC・チャンプ。早くも2勝目プレゼント
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/10/22号
2019/10/24更新

祖父のようになりたかったC・チャンプ。
早くも2勝目プレゼント

 米ツアーのセーフウェイオープンで飛ばし屋キャメロン・チャンプがツアー2勝目を挙げた。「生涯最高の瞬間だった」と彼が語った意味とは?

 ワインで有名なカリフォルニア州ナパで行われた今大会。チャンプはそこから100キロほど北東に位置するサクラメント出身だ。だが特別だったのは地元での優勝だからではない。最愛の祖父マックさんがステージ4の胃がんを患い、ホスピスで闘病中。敬愛する祖父に2勝目を捧げることができたからだ。

 大会中送られてきたのは孫が戦う姿をテレビで熱心に見つめる祖父の動画。それを見ただけでチャンプは涙が止まらなかった。首位からスタートした最終日はその座を明け渡すことなく、最後は1・2メートルのバーディパットを決めると、泣きながら父ジェフさんと抱き合った。

 「この先、あと何勝したとしても今回の勝利は自分にとってキャリア最高の瞬間。それは間違いありません」とチャンプ。

 彼にはアフリカ系の血が4分の1流れている。その源がマックさん。そして祖父はチャンプをゴルフ界に導いた張本人だ。「2歳のときに祖父の裏庭でプラスティック製のクラブを振ることを覚えました。働いていた両親に代わって祖父と祖母が子守をしてくれた。家に連れていってくれてずっと遊び相手をしてくれた。それが僕にとって最初の記憶。祖父の裏庭が僕のゴルフ、そしてそこから始まるすべてのストーリーのスタートだった」

 だからこそ祖父が生きているうちに挙げた2勝目は彼にとってなんといわれようと生涯最高なのだ。

 「祖父の影響は計り知れません。僕がなりたい人は祖父。ゴルフも上手で、なにより僕に愛情と情熱を持って接してくれた。ゴルフというゲームを愛せているのは彼のおかげなんです」

 PGAツアー参戦33試合目で2勝目を挙げたチャンプ。同程度の試合数で2勝したのは歴代21人目の快挙でもある。“飛ばし"だけではない魅力がある、それがチャンプだ。

  
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