せっかくの環境を生かそう那須町立中学にゴルフ部誕生の理由.60の若さで逝く
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/09/03号
2019/09/04更新

せっかくの環境を生かそう
那須町立中学にゴルフ部誕生の理由

 栃木県那須町の公立中学にゴルフ部が誕生して話題になっている。

 町立那須中央中学校がそれだ。4月にゴルフ部が誕生し、7月に一般社団法人・日本高等学校ゴルフ連盟に認められ、クラブセット男女用、それぞれ3セットずつの寄贈を受けた。

 同連盟では「ゴルフ部創設マニュアル」を作成し、ゴルフ部創設を支援している。具体的にはクラブセットの貸し出し、指導者の派遣、練習場の無償開放などだ。ゴルフ用品はゴルフパートナーがスポンサーとして提供しているという。クラブ寄贈は島原中央高校(長崎県)に次いで2校目のケース。

 同連盟での高校ゴルフ部は全国に数多いが、中学は少なく、東関東では5校。関信越で3校、神奈川2校。東京では都市部に22校。

 那須町という小さい町に中学ゴルフ部が誕生した理由を同中学のゴルフ部顧問、大平健一教諭は次のように話す。「3年前に2つの中学が統合された折、県内に8カ所ゴルフ場があり、ゴルフ環境に恵まれていることから、生涯スポーツを学ぼうとゴルフ部を創設しました。私も初心者で、生徒と一緒に勉強していきます。部員は男子6人、女子5人の11人です」

 県内8カ所のゴルフ場も「那須町ゴルフ場協議会」を設立して、中・高の部活を全面的にバックアップしていくという。

 「こういったジュニア育成の場がバブル期から考えられていれば、ゴルフ人口は減らなかったと思います。ゴルフ場からジュニアを締め出した愚が現況を呼んだ」(ゴルフ場運営コンサルタント・石井米二郎氏)と、こういった取り組みに期待を寄せる。

 中学、高校からゴルフに親しむことができれば、ゴルフ人口の拡大につながるのは間違いない。

  
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