「傘ならよかったのに……」練習器具使用で罰打
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/09/03号
2019/09/04更新

「傘ならよかったのに……」
練習器具使用で罰打

 米ツアー3勝の36歳のブレンダン・スティールがレギュラーシーズン最終戦のウィンダム選手権でルール違反。「傘だったらよかったのに……」ってどういうこと?

 フェデックスカップのポイントランキング169位で最終戦に挑んだスティールがトップ125入りし、プレーオフシリーズに進出するには3位以内に入る必要があった。だがシーズン中同様その週もゴルフの調子は上がらず、2日目には出だし3ホールで4オーバーとスコアを崩し、予選突破は絶望的な状況に追い込まれた。

 すると4ホール目のセカンドショットを打った直後、納得がいかなかったスティールはキャディにアライメントをチェックするように指示。キャディは選手が練習のときに使うアライメントスティックを無造作に地面に置いた。

 すぐさま「これは問題になるかもしれない」とスティール本人も自覚し、競技委員を呼び確認を行った。すると、案の定「ラウンド中練習器具やスウィング補助器具などの使用を禁止する」規則4・3aの違反と見なされ2打罰。結局そのホールはダブルボギーとなった。

 「競技委員がいうにはアライメントスティックの代わりに傘やクラブでチェックしていたらなんの問題もなかったらしい。まあ、こういうこともあるよね」と自嘲気味に語ったスティール。

 この日75を叩き150位タイで予選落ち。当然ながらプレーオフシリーズ進出も叶わず「(選手たちの熱戦は)うちで中継を見るよ」。

 悔いが残るシーズン最終戦となったが18年のセーフウェイオープンの優勝で2年シードがあるため19-20年シーズンへの出場は問題ない。それでも125位以内に入り正規シードを獲ってツアーに出るのがプロの矜持。来シーズンは17年、18年にセーフウェイオープンを連覇したときのようなプレーを取り戻してもらいたいものだ。

  
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