お手本はキスナー。反面教師はデシャンボー。早さの話です
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/07/23号
2019/08/21更新

お手本はキスナー。
反面教師はデシャンボー。早さの話です

 昨今ゴルフ界で大きな問題になっているのがスロープレー。全米オープンで実施された調査でブライソン・デシャンボーの超遅延ぶりが明らかになった。

まだ考えておーる……

 プレーファストを促進すべくルールを改定してきたUSGA。「プレーできるようになった後、40秒以内にストロークを行うことを推奨する」という規定も新たに加わり、遅延プレーが顕著なときは競技委員が計測を行い1打罰が課される。しかしPGAツアーでは上位選手にスロープレーが多く、成果はいまひとつ。

 そこで米ゴルフサイトのアンディ・ジョンソン氏が先の全米オープンで計測に乗り出した。彼がフォローしたのはブライソン・デシャンボー、ケビン・キスナー、ジャスティン・トーマスの組。2日目のバックナイン数ホールで毎ショット所要時間を計測。

 その結果大会を35位タイで終えたデシャンボーのタップインを除くショットの平均所要時間は63・3秒。あるホールではティショットに43・7秒、第2打に117秒、アプローチ96・9秒、パットに110・3秒をかけそのホールの平均はこの日最長の93・3秒だった。

 一方、ツアーでもっともプレーが早い選手のひとりキスナーは平均でデシャンボーのおよそ半分の31・4秒。最短で17・1秒と模範的。トーマスはその中間でもっとも平均的なペースで回っていた。デシャンボーのプレーが遅いのは周知の事実。それでも全米オープンでは彼にペナルティが課されることはなかった。

 ジョンソン氏によると「キスナーはほかの選手がプレーしている間に準備をし自分の番がくるとさっと打つ」。プレーファストのお手本のような選手である。

 チェスにも将棋にも持ち時間がある。時間切れの重圧と戦いながら対局するからこそ面白いのだ。ジョンソン氏いわく「スロープレーが横行すればゴルフは退屈なスポーツになり下がる」。さて、デシャンボー、どう聞くか。

  
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