ニクラスの記録破られる!タイガーにじゃないよ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2019/07/9号
2019/08/19更新

ニクラスの記録破られる!
タイガーにじゃないよ

 タイガーとニクラスのメジャー最多勝記録争いは上段の記事でもお伝えしたが、そんなさなか、今回の全米オープンで別のニクラスの記録が破られていた。

 主役はビクトル・ホブランド。4アンダー、280というスコアをマークし、121年前に全米オープンが72ホールのストロークプレーになって以来、アマチュア選手の最少スコア記録を作った。これまでは1960年にジャック・ニクラスが出した282ストロークだった。ニクラスを抜いたホブランドは、フィル・ミケルソン、マット・クーチャーに並び1990年以降で、マスターズと全米オープンのベストアマを獲得した3人目の選手ともなった。

 もっとも今回の記録に関しては、用品の進化やトレーニング技術の進化による選手の体格や身体能力の向上を考えれば、いつかは破られる記録ではあった。しかし、それでもホブランドのプレーを見ていると、大物の片鱗が見えてくる。

 ホブランドの全米のスコアは、69、73、71 、67。平均飛距離は初日301ヤード(フェアウェイキープ率79%、パーオン率61%)、2日目305ヤード(同100%、67%)、3日目296ヤード(同79%、78%)、最終日284・5ヤード(同79%、67%)だ。初日はティショットが安定しスコアも良かったことから、2日目はさらに飛ばして、フェアウェイキープ100%。しかしスコアは73と4日間でもっとも悪い。しかしそこから修正。最終日は飛距離を抑え、パーオン率を上げて67。セッティングの違いに戸惑いながら、単にフェアウェイをキープすることよりも落とし所を重視して全米のコース設定に対応したということ。「この経験を糧にして、プロに転向し、優勝争いに加わっていきたい」とホブランド。

 タイガーに記録を破られることにハラハラしているニクラスが「そっちが破られたかー」と言ったかどうかは定かではない。

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