浅地は8年、こちら9年やっと勝った韓国のカン米ツアーV
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/05/28号
2019/06/07更新

浅地は8年、こちら9年
やっと勝った韓国のカン米ツアーV

 米ツアー、バイロン・ネルソン選手権を制した韓国のカン・スン。実はかなりの苦労人だ。

 1987年生まれの31歳。済州島でレストランを営む父の後押しでゴルフを始め、16歳で韓国国家代表に。2006年には1歳年上のキム・キョンテとともにドーハ・アジア大会で団体金メダルに輝き、アマチュアながらKPGAツアーの「ロッテ・スカイヒル・オープン」に優勝。翌07年にプロ転向し、08年にはKPGA新人王にも輝いたが、その年から毎年受験していたPGAツアーのQスクールには3年連続失敗。2011年にようやくPGAツアーデビューを果たしたが、12年は30試合出場し22回予選落ちと苦しみ、13~15年は下部ツアーのウェブドットコムツアーで戦う。それと並行していたKPGAツアーで賞金王に輝き、再度アメリカに挑戦するも優勝とは縁遠く、今回のバイロン・ネルソン選手権Vは、アメリカ挑戦9年目158試合目にしての初快挙。

 それだけに韓国メディアも「158転159起、PGAツアー初優勝の感激「(『TV朝鮮』)、「苦尽甘来のカン・スン、P G A 初優勝」(『毎日日報』)などとこぞって取り上げた。

 そんななかで目を引いたのが「カン・スンの初優勝でスポンサーもニッコリ」 (『聯合ニュース』)の記事。彼のメインスポンサーはキム・シウらと同じCJ大韓通運だが、そのCJ通運が「全世界226カ国20以上の言語で優勝が報じられたことでブランド認知度とイメージ露出が増え、その波及効果は200億ウォン(約20億円)以上になると推測できる」とコメントした。

 韓国人プロとしては史上6人目のPGAツアー優勝者となったカン・スン。直近の世界ランクも138位から75位にアップ。今後の活躍に注目だ。

  
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