「ミス人望」LPGA3代目会長M・スミス逝く
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/04/30号
2019/05/10更新

「ミス人望」LPGA
3代目会長M・スミス逝く

 米女子ツアーの草創期に活躍したレジェンドがまた一人逝った。

 マリリン・スミス、89歳。ツアーで21勝、メジャーもダイナショア(ANAインスピレーションの前身)で1963年、64年と連覇している。しかし、マリリンはプレーヤーとしての戦績よりLPGA(全米女子プロ協会)のオーガナイザーとしての功績が知られている。

 LPGAは1950年、時のヒロイン、ベーブ・ザハリアス、パティ・バーグ、ルィーズ・サッグス、それにマリリンを含めた13人の女子プロたちで設立された。初代会長はバーグで、2代目がサッグス。そして3代目にマリリンが就任(1958年~60年)。LPGAツアーは着実に成長して、創設3年目には21試合を数えた。マリリンの功績は大きかった。

 米国のゴルフ事情に詳しいU S G A(全米ゴルフ協会)委員でもある川田太三氏は「“ミス人望"といわれた人です。戦績はまずまずとして、それより人望が厚かった。会員、ファンからの“慕われ度"はツアーで1、2を争いました。この時代を語る時、必ず話題に上る人です」。

 しかしながら、戦績でも、2001年に発行された「史上最強のゴルファー男子100、女子40」(ロバート・マックコード著)には女子28位で登場している。ちなみに岡本綾子は36位。06年には特別功労の分野で世界ゴルフ殿堂入りしている。

 米女子プロゴルフ界の黎明期をリードした一人がこの世を去った。      合掌

 (編集委員・古川正則)

  
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