影響必然!ブレグジット問題からスコットランド独立の気運再び
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/04/23号
2019/04/26更新

影響必然!ブレグジット問題から
スコットランド独立の気運再び

 イギリスのEU離脱(ブレグジット)の影響で、スコットランドの独立運動が再度活性化している。

 ブレグジットによる北アイルランド国境問題で、今年の全英オープン(ロイヤルポートラッシュで開催)に影響が出ている話は弊誌でも既報のとおり。ただ、スコットランドにはセントアンドリュースにR&Aの本拠があり、もしも独立となれば、ゴルフ界への影響の大きさは北アイルランドの比ではないはず。

 2014年にはスコットランドの独立を問う住民投票が行われたが、この際は独立支持者が45%弱で否決。しかし、16年のEU離脱を問う国民投票では、スコットランドでは残留支持者が62%もいた。このため、スコットランドが独立してEUに残留する、という流れが生まれたのだ。3月中旬にスコットランドの新聞がアンケート調査をしたところ、50%以上の住人が独立を支持していることが明らかになっている。これを受けてか、3月下旬には、スコットランド政府のニコラ・スタージョン首相が「ブレグジットの趨勢が落ち着くまで待つ」とはしながらも「再度のスコットランド独立を問う住民投票が行われるのは疑う余地がない」と語っている。

 スコットランド国民党によると「EUとイギリスでは、市場の規模が異なり、イギリスがEUから離脱すると、スコットランドはEUという大きなマーケットを失うことになる。沈みつつある船から降りなくてはいけない」ということになる。

 ブレグジット問題が引き金となってのスコットランド独立気運の高まり。ゴルフ界は、ブレグジットから目が離せない。

  
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