NASAがまたも大きな一歩。米ツアー3勝目
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/04/23号
2019/04/26更新

NASAがまたも大きな一歩。
米ツアー3勝目

 日本が新元号フィーバーに湧いた4月1日の朝、米女子ツアーのキアクラシックで畑岡奈紗がツアー通算3勝目を挙げた。強豪を退けての圧勝劇に現地メディアの評価もうなぎ上りだ。

 元世界ランクナンバー1でリオ五輪金メダリスト、パク・インビに1打差の2位からスタートした畑岡は序盤からバーディを積み重ね、16番の池ポチャでこの日唯一のボギーを叩いたものの、すぐさま17番でバーディを奪い返し、後続に3打差をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。

 評価を上げた要因のひとつは、パクをはじめ2位に入った選手の顔ぶれ。現在世界ランク1位のパク・ソンヒョン、メジャー覇者のダニエル・カン、前週優勝のコ・ジンヨンら、そうそうたる面々を向こうに回し、3ストローク差をつけたのだから「恐るべき20歳」「ツアー屈指のショットメーカー」の声も当然か。

 スポーツ局・ESPNのウェブサイトでは、16番でボギーを叩いた後「ミスは誰にでもあると思っていたのですぐにボギーのことは忘れました」と語った畑岡の切り替えの早さに注目。同組で回ったパクの「彼女(畑岡)はすごく良いゴルフをしていました。まるでプレッシャーを感じていないような雰囲気で最後までクレバーなプレーを貫いた」というコメントを引用。「パクの1年ぶりツアー通算20勝目の野望を打ち砕いた」としている。

 米ツアー参戦3シーズン目ですでに3勝。憧れの宮里藍が初優勝を飾るまで4年かかったことを考えると、いかにハイペースかがわかる。

 キアクラシック3日目、ラウンド後のインタビューで奈紗という名前の由来がアメリカ航空宇宙局(NASA)であることを知る記者から「宇宙飛行士になりたいと思ったことは?」と聞かれ、畑岡は「もしゴルフを引退したときには」と答えている。“未来の宇宙飛行士"はこの勝利で世界ランク4位に浮上。名づけ親の両親が願った宇宙クラスのプレーヤーに近づいている。

  
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