日本企業の皆さん、T・ピータース青田買いはいかが?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/04/16号
2019/04/11更新

日本企業の皆さん、
T・ピータース青田買いはいかが?

 ベルギー出身のトーマス・ピータースのキャディバッグに日本語で「売り出し中」の文字が。いったいどういうこと?

 欧州ツアーを中心に活躍するピータースは現在世界ランク83位。17年のマスターズで4位タイ、昨年の全米プロで6位タイに入るなどしており、ご存知の方も多いだろう。

 ピータースは大学時代をアメリカ(イリノイ大学)で過ごした後、プロ入り。ヨーロッパで3勝の実績を持つ27歳が13年のプロデビュー以来欧米両ツアーで稼いだ賞金のトータルは優に1000万ドル(約11億円)を超えている。さらにキャロウェイとナイキの2社とも契約を結んでおり、決して金銭的に恵まれていないわけではない。

 だが彼は満足していない。目下新たなスポンサー獲得に向け、キャディバッグの前面に3カ国語で「このスペース売ります」という意味合いのワッペンを貼り付けているのだ。英語で「FOR SALE」、ドイツ語で「TEKOOP」、その下には「売り出し中」の文字が。

 このユニークなキャディバッグをトーナメント会場で目にした南アのコーチ、ジェイミー・ゴー氏がインスタグラムに「こんなに素晴らしい広告、見たのは久しぶり」と投稿して反響を呼んだ。

 以前、ピータースは兄が経営する会社を宣伝するためのロゴマークをつけたり、地元ベルギーのトーナメントのロゴをバッグに貼りつけていたが、今回「売り出し中」と書かれているということは日本企業もターゲットということなのだろう。クールなイメージが強いピータース、シャレがきくというか、なかなか愉快な一面もあるようだ。

 昨年全米プロで上位争いをしたときには「いつかメジャーでタイガーと一緒に回って勝ちたい」と語っていたピータース。ゴルフがさほど盛んではないベルギーから世界に羽ばたこうとする若者の“野望"は果てしないようで……。

  
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