選手権に不出場でもクラチャン?トランプの茶番再び
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/04/02号
2019/04/03更新

選手権に不出場でもクラチャン?
トランプの茶番再び

 トランプ大統領が自身所有のコースで昨年クラブチャンピオンに輝いた。さすがゴルフ好き大統領、といいたいところだが、そこには想像を絶するウルトラC(?)があった。

 大統領の激務をこなす72歳がシニアではなくクラブチャンピオンだというのだから凄い。だが、トランプインターナショナルGCで行われた選手権当日、トランプ氏の姿はコースになかった。

 実は、激戦を制してクラブチャンピオンのタイトルを獲得したのはテッド・ヴァーチュー氏(58)だった。ニューヨークの投資会社のCEOで今年のアカデミー賞作品賞『グリーンブック』にも関わっている。

 バーチュー氏がクラチャンになった直後、トランプ大統領が彼のもとを訪れ「キミがクラチャンになれたのは私がプレーできなかったからだ」と挑発。バーチュー氏に9ホールマッチを提案し「勝ったほうがタイトルホルダーになるのはどうか?」と持ちかけたという。ありえない話だがバーチュー氏は大統領の挑戦を受けて立った。

 その理由について「そもそもトランプ氏はコースのオーナー。そして合衆国大統領でもある。無謀でも、提案を断ることはできなかった」。

 結果は大統領の勝ち。そのあとの言いぐさがまたトランプらしい。「これで自分がクラチャンになるのはフェアじゃない。2人揃ってチャンピオン(co-champion)になるべきだ!」

 そう言いながらトランプ氏はクラブ内の自身のロッカーの扉に「2018年 男子クラブチャンピオン」というプレートを設置させている。

 この件を報じた米サイトは「彼が熱心なゴルファーであることはタイガーやシンゾウ・アベがよく知っている」と皮肉たっぷり。だが複数の証言を総合すると今回の一件はウルトラCというより茶番? 「私は生涯一度もゴルフでごまかしたことはない」という本人の言葉が虚しく響くのだが……。

  
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