あれ?フェニックスオープン恒例、観客数発表がナシだって
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/02/26号
2019/03/01更新

あれ?フェニックスオープン恒例
観客数発表がナシだって

 リッキー・ファウラーが優勝を決めたウェイストマネジメントフェニックスオープン。PGAツアー随一の観客数を誇る大会だが、今年以降動員数が発表されないという。そのワケは?

 松山英樹が2度優勝している同大会は、なんといってもギャラリーの多さが売り。史上最多を更新した昨年は1週間で71万2179人を動員。スーパーボウルと日程が重なる最終日はギャラリーが減るが、3日目は21万人以上を集め、さながら民族大移動の様相を呈するのである。

 とりわけ四方八方を巨大なギャラリースタンドが取り囲む16番パー3、通称「スタジアムホール」は圧巻。およそ2万人収容というから、日本でいえば武道館(1万3000~1万5000人)をはるかに凌ぐ規模。しかも酔客が多く、さながら独身最後の日に羽目を外して騒ぐバチェラーパーティを大勢で行っているような光景だ。ナイスショットには地鳴りのような歓声がとどろきグリーンを外せばブーイングが渦巻く。

 大会にとって観客動員数の多さはメリットにこそなれデメリットにはならない。ところが主催者は今年から「数字を発表しない」ことを決定。その理由についてトーナメントディレクターのチャンス・コズビー氏はこう説明する。「フェニックスオープンがツアー最多の動員数を誇るのは一目瞭然です。立錐の余地もないほどのギャラリーが詰めかけるのですから。でもそこにばかり焦点が集まるのは本意ではありません。ギャラリー数ではなくチャリティに注目してもらいたい」

 同大会は昨年1220万ドル(約13億3000万円)のチャリティ(寄付)を集め、これまでの累計は1億3400万ドル(約146億円)に達している。「そこをフォーカス(注目)してほしい」というのが主催者の思い。

 なんとチャリティ146億円! ドンチャン騒ぎするだけの大会ではないのだ。

  
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