韓国女子は30歳でバーンアウト?理由を検証
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/02/12号
2019/02/21更新

韓国女子は30歳でバーンアウト?
理由を検証

  米女子ツアーの開幕戦、ダイヤモンドリゾート・トーナメントオブチャンピオンズでジ・ウンヒ(32)が優勝。実はこれ、韓国勢の最年長Vってご存じ?

 パク・セリに憧れたシン・ジエやパク・インビら“パルパル世代"(88年生まれ)が次々と世界ナンバー1に輝き、世界の勢力地図を塗り替えた韓国勢。セリが最後に勝ったのが10年のベルマイクロLPGAクラシックで32歳7カ月18日。今回32歳8カ月7日のジが偉大な先輩の記録を更新した。

 86年生まれのジは09年に全米女子オープンでメジャーを制覇しツアー通算5勝。1歳年下でメジャー1勝を含む通算9勝を挙げたチェ・ナヨンらと切磋琢磨してきた。

 だがチェはいつの間にか世界ランク432位まで後退。パク・インビも結婚後は出場試合をセーブし、気づけばオーバー30の韓国勢はほぼ表舞台から姿を消している。

 宮里藍や現在世界ランク1位のアリヤ・ジュタヌガーンらを指導する「ビジョン54」の主宰者ピア・ニールソンは以前から若いころ活躍した韓国勢が30歳を過ぎてフェードアウトしていく現象について「ジュニアのころの指導の仕方に問題があるのでは?」と指摘している。

 「韓国勢は一生懸命練習します。でもそれは両親のためで、自分のためではないことが多い。自分が将来ゴルファーとしてだけでなく人間としてどう生きたいのか将来設計、つまりビジョンを持っている選手が少ないのではないでしょうか」

 ナショナルチームでは軍隊式のトレーニングが採用され「練習中笑顔がないのはずっと気になっていました」(ピア)。若くして過度なプレッシャーにさらされ30歳になるころには「バーンアウトしてしまうのでは?」というのが名コーチの見解だ。

 米女子ツアーで地元勢が復活、韓国勢の勢いがやや陰りを見せている理由はそれかも。

  
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