オンラインショップが盛況のさなか、米最大規模のゴルフ用品店「PGAスーパーストア」がゴルフ振興に一役買っていると注目されている。
毎月第3土曜に「キッズゾーン」を設けて、子どもがゴルフに接することができるようにしたり、ショップの中にパッティングコースを設けたりと、買うだけでなく体験エリアを増やし、これをゴルフ人口増につなげようという試みが評価されている。ある調査によると、アメリカにはゴルフに興味はあるがプレーには至っていないという“潜在ゴルファー"が1500万人近くもいるとされているが、スーパーストアは年間5万回のレッスンを行っている実績がある。
「ストア内での“ゴルフ体験"のために、多くの人々がやって来ます。私たちは彼らがその時に何かを買うかなんて期待していません。でも、彼らは私たちのストアと製品について学んだり体験したりしたことで、店に戻って来てくれるんです」と語るのは、同社のディック・サリバン社長だ。ショップに入ると、店員がすぐに寄って来る“従来型"とはずいぶん様変わり。
スーパーストアは2008年に「ホーム・デポ」の傘下に入り、大きく変わっている。ホーム・デポでの体験コーナーや商品についてのサービスなどのノウハウを導入して、奏功している。そうした試みが多くのゴルファーに受け入れられて、売り上げも毎年伸ばしている。1店舗、平均4600平米もあるストアを現在35店舗展開しているが、2020年までには50店舗まで増やす計画だという。
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