次の注目は金沢!日本のゴルフインバウンド事情
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/01/01号
2019/01/15更新

次の注目は金沢!
日本のゴルフインバウンド事情

 先月発売した弊誌で、イギリスなどに比べ日本のゴルフツーリズムの一体感や盛り上がりが"イマイチ"との話を紹介したが、おっとどっこい。奮闘しているコースや地域もある。日本におけるゴルフインバウンドの現状とは……。

 観光でも同じことだが、インバウンドでポイントになるのは「文化、歴史、食、温泉、自然の5つです」と言うのは、港区の「ゴルフジャパン」取締役でアジアやヨーロッパからの集客実績を多数持つ加藤大輔氏。「東南アジアの富裕層や“一生に一度の日本旅行"に来るヨーロッパの客たちは知的欲求も高い人たちばかり。ゴルフの要素にプラスアルファが求められます。そして、実際、彼らが落とすお金は少なくない。そんなチャンスをものにしないなんてもったいない」

 とはいえ受け入れ側にしたら、言葉やマナーの問題などで尻込みするコースもあるだろう。そこで、実際に外国からのゴルファー受け入れに実績のある修善寺CC(静岡県)の手塚ちづる取締役に聞いてみると。「オーストラリアやフィンランド、スペインなどからのお客さまを迎えたことがありますが、スタッフに英語がペラペラの者がいるわけではないんです。少しの英語と身振り手振りで、たいていなんとかなります(笑)。そういうことがスタッフたちに刺激にもなりますし、フェイスブックのメッセンジャーで『楽しかったです。ありがとう』などと届くと、素直に嬉しい。あと、スペインのお客さまは寒い時期に来られたのでカイロをお渡ししたらびっくりされていました。『スペインにはない』とお土産にされたようです。ほかにも、リモコンカートや自動販売機、ランチ休憩のシステムなどにも驚かれます。文化の違いですね。輪も広がり、実は海外のゴルフ場と姉妹コースの締結をしようと動いているんです」と話す。ただ、“日本式"の説明に時間を要することもあるようなので、迎えるなら余裕のある平日がベターだろう。

 前出の加藤氏は「今後の注目は金沢。上記の5条件を満たしていますし、町もコンパクトで観光もしやすい。ほかにも伊勢志摩は自然が豊かで歴史もあり、人気です。とくにフィンランドの方はゴルフツーリズムに興味があるようです」と話す。身近なところに“お宝"がゴロゴロあるのだ。

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