PGAオブアメリカ、1世紀の歴史で初の女性トップ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/12/04号
2018/11/27更新

PGAオブアメリカ、
1世紀の歴史で初の女性トップ

 先週号の小欄で、世界で4番目に古いコースが女性メンバー受け入れへというニュースをお伝えしたが、創設102年のPGAオブアメリカでは史上初の女性会長が誕生した。

 PGAオブアメリカといえばレッスンプロを中心に2万9000人の会員を抱え、全米プロゴルフ選手権やライダーカップなどビッグイベントを主催する団体。

 11月9日に開催された年次総会で投票が行われ、51歳のスージー・ウェイリー氏が第41代会長に選出された。未だ女性大統領が誕生していないアメリカにおいて、これは革新的ビッグニュースだ。

 「会長に選んでいただき身に余る光栄です。性別に関係なくPGAの一員として会員の皆さんと手を携え、コーチングの新たな未来を築いていきたい。すべての人にゴルフというゲームの素晴らしさを伝え生涯スポーツとして育んでいけたら」とウェイリー氏。

 彼女の名前は初耳という人が多いだろうが、実際、ツアープロとしての実績はほぼゼロ。90年と93年にツアーメンバーになるも、すぐにティーチングプロに転向。新天地で才能を開花させゴルフダイジェストの全米トップ50インストラクターや地元コネチカット州のティーチャーオブザイヤーに輝くなどコーチとして全米で知られる存在に。02年には男子のコネチカットプロ選手権に女性で初優勝。翌年の米男子ツアー、グレーターハートフォードオープン(現トラベラーズ選手権)への出場権を獲得し「1945年のベーブ・ザハリアス以来の快挙」と話題になった。その後、ESPN(スポーツ専門チャンネル)で女子ツアーの解説者を務めた時期もあるが、自らのアカデミーを立ち上げ後進の育成に努めてきた。

 協会内ではすでに要職を歴任し、ここ2年は副会長職。「性別は関係ない」という新会長の手腕に期待が集まる。

  
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