グリーン上でにらみつけ。不快ならちゃんと言おう
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2018/10/16号
2018/11/01更新

グリーン上でにらみつけ。
不快ならちゃんと言おう

  上記記事にもある女子の国別対抗戦「インターナショナル・クラウン」でのワンシーンが一部メディアで伝えられ「マナー違反では」と話題になっている。

 国ごとに4人が選抜され、予選はフォアボール、決勝がマッチプレー形式で争われる同大会の3ラウンド目。日本チームは成田美寿々と比嘉真美子ペアが、米国チームのクリスティー・カーとレクシー・トンプソンと対戦したのだが、取材したメディアによると、成田のパットの際、カーが成田の目前で、にらみつけるように立っていたという。パットの際に限らず、選手の視界に入るのは“ご法度のはずなのだが、はて……。

 結論から言えば、この行為はマナー違反だろう。ゴルフ規則の第1章は「エチケット」だ。ここでマナーとエチケットの違いを考察してみると、辞書では両方とも「正しい礼儀作法」とあるが、微妙に違うというのは全米ゴルフ協会レフリーの川田太三氏。「エチケットは相手を思いやる心など精神的なものをいうように思います。対してマナーは行為などその作法、所作を指すと思われます」(同)

 日本ではマナーが主流でエチケットという言葉はゴルフではなじみが薄いが、ゴルフ規則第1章の「エチケット」から「ゴルフの精神」を抜粋すると。「プレーヤーはみな、どのように競い合っているときでもそのようなことに関係なく、礼儀正しさとスポーツマンシップを常に示しながら洗練されたマナーでたちふるまうべきである。これこそが、正にゴルフの精神なのである」。まずはこれを心に刻もう。

 さらに、ゴルフマナー研究家の鈴木康之氏は「カーの件は、彼女の性格の問題のような気もしますが……」としつつ、「日本人選手も不快に思ったら『ちょっと離れて』と言うべき。テレビ中継でクルーの立ち位置を注意する選手がいますよね。ああいうふうに言っていいんです。プロがこれでは、ゴルフエチケットの進化にもつながりません。カーとペアを組んでいた選手(トンプソン)にも心配りのなさが指摘されてもいいと思いますよ」と言う。

 ほかのプレーヤーが嫌だと思うことはしない。もし自分がされたら、きちんと言う。ただし笑顔は忘れずに。今回の件を他山の石にしたい。

  
【関連記事】こちらも注目です!
2018/08/13 女子国別対抗日本に"勢い"!?
2014/8/19 “旬”の選手が出場できない!女子国別対抗戦の収穫と誤算

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト