ペットも一緒に避難!宝塚の2コース避難災害協定結ぶ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/04/24号
2018/06/15更新

ペットも一緒に避難!
宝塚の2コース避難災害協定結ぶ

  家族同様にペットをかわいがっている愛犬家、愛猫家にとって心配なのが大きな災害が発生した時だが、ゴルフ場が強い"味方"になってくれる。

僕らも一緒に避難できるんだね!

 ペットの避難問題は、東日本大震災の際も伝えられた。ペットを連れて避難した先で他の人とトラブルになったり、避難所にペットを連れていけず、車中泊でしのいでいた結果、エコノミークラス症候群で亡くなるなどのケースがあったのはご存じの通り。

 そうしたなか、宝塚高原GCと旭国際宝塚CCの2ゴルフ場は、このほど宝塚市との間にペット避難災害協定を締結した。

 これは大規模な地震や台風、火災などが発生した場合、ゴルフ場の施設をペット避難所として開放しようというもの。両ゴルフ場は、以前から被災者に飲料水や食事場所、浴場などを提供する協定を宝塚市と結んでいたが、今回はペットにも拡大した形だ。

 今回の取り組みについて宝塚高原GCを運営する宝塚高原ゴルフの矢野浩臣代表は、「ゴルフ場は自然の中にあるので、ペットの鳴き声や臭いなどで周辺の住民に迷惑をかけることもなく、もちろん散歩の場所もたくさんあります。ペットの避難所としては最適ではないでしょうか。さらにゴルフ場はクラブハウスや浴場など被災者のための施設も充実しており、体育館などで避難するよりはずっと居心地がいいと思います。有事の際、日頃はゴルフをやらない方にもゴルフ場を避難所として有効に使っていただけるというのは、われわれゴルフに携わる者にとっても嬉しいことですね」と語る。

 日本動物福祉協会によると、自治体がゴルフ場とペット避難所としての協定を結んだのは全国でも初めてだという。自治体にとっても既設のゴルフ場を活用できることは費用の面でも大きなメリットになるといえるだろう。

 日本は、いつどこで何があってもおかしくない世界有数の災害大国という一面もある。今回の宝塚市のような取り組みが全国に広がってほしいものだ。

 
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