米誌の提案も。オーガスタナショナル大改造へ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/04/24号
2018/06/15更新

米誌の提案も。
オーガスタナショナル大改造へ!?

  マスターズをテレビ観戦しながら、オーガスタナショナルの攻略を選手とともに考えていた向きもいるだろうが、今年プレーされたオーガスタはこれで見納めだ。見納めというのは言いすぎかもしれないが、これから数年間、コースは大きな改造に入る。

 すでに、4番グリーンと5番ティグラウンドの奥、アーメンコーナーの11、12、13番の裏手の土地を購入しており、この春からも、5番ティを後ろに下げて距離を伸ばす工事が予定されている。オーガスタナショナルの初代会長C・ロバーツが常に改造ではなく「改良・改善」という言葉を使い、また、B・ペイン前会長が「ゴルフボールの飛距離が伸びることによって受ける影響について、常に将来を見据え、さまざまな選択肢を考えている」と語るように、基本的には、コースのオリジナルな設計理念を変えることなく、ヤーデージを伸ばすための改造となる模様だ。ただ、新たに会長職についたフレッド・リドレイ氏は、これまでの金融畑出身の会長とは異なり、クラブの創始者、球聖ボビー・ジョーンズと同じ弁護士。そして何より1975年の全米アマの勝者で(プロにならなかった最後の選手)、コースやセッティングに対して一家言を持っている。加えて、34年にマスターズが始まったことから、10数年後には100周年が控えている。それだけに5番やアーメンコーナーだけの改造では終わらないという見方がある。

 そんななか、米誌が"改造案"を提案し、注目を集めている。内容は、簡単に言ってしまえば、8番パー5の距離を長くするとともに植樹をして2オンを難しくし、9番のガードバンカーをオリジナルのデザインに戻す。10番のティグラウンドを50ヤード後ろに持ってくるなどだが、出色なのは17番だ。2014年に名物のアイゼンハワーツリーが倒れたこともあり、面白みの少なくなったこのホールを、タフなパー4から、ワンオンも可能なイーグルの可能性もあるホールにしてはどうかという提案だ。そのために、グリーンを100ヤード手前に持ってきて、日曜日の優勝争いをよりスリリングにしようというのだ。

 委員会は何か反応するだろうか……?

 
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