飛びすぎ注意報!プロのボール規制の方向に?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/12/12号
2017/12/23更新

飛びすぎ注意報!
プロのボール規制の方向に?

 プロのボールを規制してはという主張がにわかにクローズアップされてきた。

 かつて、「マスターズで出場選手全員を同じボールでプレーさせてはどうか? オーガスタ・ナショナルの主催するマスターズであればそれができる」と主張していたのはグレッグ・ノーマンだ。ジャック・ニクラスも飛びすぎるゴルフボールに警鐘を鳴らし、ケイマンボールという、あえて飛ばないボールを開発していた。

 プロトーナメントでの統一球の話は随分と以前からあったが、ここに来てボールメーカーからも同様の意見が出てきている。タイガー・ウッズが"飛びすぎるボール"に対して、「何とかしないといけない。このままでは8000ヤードのゴルフコース(でプロがプレーするの)も遠い将来の話ではない」と語ったことは、以前にも報じた。これを受けて、タイガーとボールの使用契約を結んでいるブリヂストンゴルフのエンジェル・イラガンCEOは、「(タイガーの意見に)同意している。ツアーに関していえば、プロたちはあまりにボールを飛ばしすぎるので、何かボールの標準化といったものが必要になるだろう」と米GOLF.com のインタビューに答えて語っているのだ。

 さらにゴルファー人口の中で、プロは非常に少ないことから、「プロツアーで使用されるボールと、一般でプレーされるボールがあっても良いと思う」とプロとアマチュアのボールのダブルスタンダードを提言しているのだ。イラガン氏によれば、プロのボールが将来統一される可能性は50%はあるという。

 プロの使用率やゴルフボールのマーケットシェアでブリヂストンは、第2位と言われている。ダントツのトップを走るタイトリストが、この話に乗れば案外ことは簡単に進み、R&AやUSGA、あるいはPGAツアーもプロだけに適用される新基準を作るのかもしれない。プロの統一球ということになれば、プロが使用するボールに宣伝効果の必要がなくなり、メーカー側にすれば、楽ができるという見方もできる?

 
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