週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

ゴルフも政治に
振り回される？

　　「高高度防衛ミサイル（ＴＨＡＡＤ）」の韓国配備で緊張する韓中関係が、ゴルフにまで水を差したようだ。

　現代（ヒュンダイ）自動車は９月12日、7年に渡って冠スポンサーを務めてきた中国女子オープンのスポンサーから降りたと発表。06年から韓国女子ゴルフ協会（ＫＬＰＧＡ）と中国女子プロゴルフ協会（ＣＬＰＧＡ）が共同開催している同大会は、賞金総額55万ドル（約６１７２万円）でＣＬＰＧＡ主催大会では最大規模。それだけに韓国メディアも「ＴＨＡＡＤのせい？……現代自動車、中国最大の女子ゴルフ大会＂現代自動車女子ゴルフオープン＂後援中断」（一般紙『朝鮮日報』）、「現代自動車、中国女子オープン後援中断を決定……ＴＨＡＡＤの余波と推定」（経済紙『フィナンシャルニュース』）と注目している。

　そもそも韓国と中国は、06年のオリエントチャイナ・レディスオープンを皮切りに、錦湖（クムホ）タイヤ女子オープンなど数多くの大会を共同開催してきた。ＫＬＰＧＡ広報担当者は「中国でビジネス展開する冠スポンサーの思惑と、多様なスポンサーを確保して安定的に運営していきたいと思うＫＬＰＧＡの思惑が合致しているからこその中国開催です」と語るが、現代自動車の降板は、中国事業の業績不振と関係しているとの見方が強い。ＫＬＰＧＡ関係者も、「現代自動車から理由は聞いていないが、中国事業が最近、経営難に陥っていることが影響したのではないか」と明かしている。実際、現代自動車と起亜自動車（グループ企業）の今年の8月までの中国内累積販売台数は前年比44・７％減と大幅に落ちており、中国事業に消極的になったとしても無理はない。

　
【関連記事】こちらも注目です！
2004年更新　中国人としてマスターズ初出場の張連偉アジアの実力者ら押し退け招待された訳
2015/1/20　「ナッツリターン」でわかっただから韓国は世界で戦うんだ！
2010/12/13 なくなったのは１つだけ。必死で現状維持した米男子ツアー日程発表

一覧へ戻る