存続危機の試合がプロの熱意で大入りに
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/10/17号
2017/10/10更新

存続危機の試合が
プロの熱意で大入りに

   アイルランド出身のポール・ダンが、ローリー・マキロイの追撃をかわして優勝した先のブリティシュマスターズ。しかし、この試合の本当のヒーローは、ホスト役のリー・ウエストウッドだったのかもしれない。

大入りの立役者ウエストウッド

 なにしろ、彼がいなければ、試合自体の存続が危うかったのだ。「素晴らしい週だった。ポールのフィニッシュは本当にエキサイティングだったし、トーナメントは素晴らしい成功を収めた。7万人近いギャラリーは、トーナメントを復活させてから最高の観客数だ」とウエストウッドが語るように、この試合、2009年に欧州金融危機のあおりを受けて中断され、2015年にスカイスポーツが後援となり復活したばかり。2015年と16年は、ルーク・ドナルドがホスト役となり、今年からウエストウッドがホスト役になっていた。ブリティッシュマスターズは1946年にスタート。欧州ツアー創設時からある試合だが、スカイスポーツはイギリスの衛星放送局で、視聴率や注目度が低ければ、打ち切られる可能性もあった。

 そこで、ウエストウッドはサッカー、プレミアリーグの地元試合のハーフタイムに現れたり、試合会場近くのニューキャッスル市の観光名所となっている橋からショットを打ったりして大会を宣伝していたのだ。試合では火曜日にニアピンイベントを開催。自らガルシアを破って優勝するなどさらなる盛り上げに一役買った。こうしたビッグネームの競演や花火などのイベントもあって、昨年は約5万3000人だったギャラリーが、今年は大会4日間で6万人以上に。熱意あるトッププレーヤーが集客のカギとなるといえそうだ。

 
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