アイアン発祥の地、兵庫県・市川町がふるさと納税の返礼品にアイアンを贈っているのは有名だが、今度はそのプロジェクトに丸山茂樹が参加。その経緯とは……
市川町の"特産品"を丸山がプロデュース!
きっかけは同地域の地場産業を盛り上げるため、丸山茂樹をゲストに呼び、ゴルフ場で軟鉄鍛造アイアインを使ってニアピン対決などのイベントを開催したことだった。そのなかで丸山プロデュースのアイアンをふるさと納税の返礼品とする案が持ち上がったという。
同町には12社の工場・工房があるが、そのうちの10社から無印の軟鉄鍛造ウェッジを提供してもらい、丸山が2社の製品を選んだ。それで誕生したのが「いちかわアイアンプレミアム」。返礼品のほか、市川町の「オンラインショップいちかわ」、姫路・西はりま地場産センター「はりまの宝蔵」で販売する。
「S」と「K」の2種類があり、中・上級者用のタイプSウェッジ2本組(AW、SW)300セット限定、6万円(税別)。アベレージ向けはタイプK(同上)だ。
報道用リリースには、丸山と他2人がウェッジを持って並んだ写真が掲載されていて、選ばれた2社の代表が誰か一目瞭然ではあるのだが……。
「どの2社が選ばれたか、丸山プロとの契約によって明かせないのです。あくまで市川町全体の"製品"ということです」とはプロジェクトを推進した同町商工会・宮本浩行氏。選ばれなかった8社への配慮もあるようだ。
タイプSを提供した、同町でも研磨技術で1、2位を争うとされるS氏は「うちを選んでくれたことに自負はありますが……」と複雑な心境のようだ。
ところで、ふるさと納税の返礼品として、以前は50%の金額で返礼していたが、総務省の「高額、換金性の高い賞品はふさわしくない」の通達を受け、30%に減額され、人気はやや落ちていたという。
「総務省に対し高額でもあくまで特産品として返礼品にするという態度は変えていません。ただ30%に減額され、今年春頃には人気も止まってしまいました。それで町長以下、地場産業対策を講じ、今度の結果になりました。大いに期待しています」(市川町役場総務課・青木久典氏)
「丸山ウェッジ」、同町のふるさと納税の活発化や話題のきっかけになれば幸いなのだが……。
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