「一生友達」さよなら藍。選手がぞくぞく ″贈る言葉″
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/10/10号
2017/11/06更新

「一生友達」さよなら藍。
選手がぞくぞく ″贈る言葉″

 シーズン最後のメジャー、エビアン選手権で宮里藍が現役最後の戦いを終えた。「ここで引退できてよかった」と涙した藍に贈られた言葉をご紹介。

 荒天で54ホールに短縮され迎えた最終日は雨の予報。だが藍がプレーした時間帯はレマン湖を臨むコースに薄日さえ射し、祝福ムードが漂った。

 大会側の粋な計らいで予選ラウンドのペアリングは藍が指名。選ばれたヤニ・ツェンは「信じられないくらいうれしい。泣きそう!」と感激をあらわに。もうひとりのポーラ・クリーマーは「藍に選んでもらえて光栄」と喜んだが、手首のケガで無念の途中棄権をすると「せっかく選んでもらったのにごめんなさい」と号泣し、藍が慰める一幕も。

 2人は最終日まで現地にとどまり藍の最後を見届けた。「藍は私に人間として正しい生き方を教えてくれた人。試合では会えなくなるけれど、これからも一生友達。第二の人生もたくさん良いことがありますように」(クリーマー)。ツェンは泣きじゃくりながら藍とハグし「なんといえばいいのか……。とても寂しくて辛い。友達になってくれてありがとう。幸運を祈ります」と言葉を詰まらせた。

 ロレーナ・オチョアはツイッターに藍の写真を掲載し「素晴らしいプレーヤーであり友人です」とコメント。LPGAツアーコミッショナーのマイケル・ワン氏も「藍がLPGAに来てくれて良かった。素晴らしい才能と人間性の人」とつぶやいた。

 多くの人から愛された藍は、エビアン選手権の終身親善大使に就任。09年にツアー初優勝を挙げ、震災直後の11年に両親の前で再び勝った思い出の大会が引退の花道になるというのは、本人がいうように「これ以上ない」だろう。

 大会ゲストとして招かれていたゲーリー・プレーヤーに花束を渡されたシーンも印象的だった。プレーヤーといえば、父・優さんは彼の連続写真を見てゴルフを研究しコーチになったという逸話もある。病床で、娘と自身が尊敬するレジェンドとのツーショットに胸を熱くしたに違いない。

 
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