爆発するのはスコアだけに!J・ラームが怒りを爆発させちゃった
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/07/18号
2017/07/07更新

爆発するのはスコアだけに!
J・ラームが怒りを爆発させちゃった

 スペインの新星、ホン・ラームが全米オープンで大爆発してしまった。といっても、爆発的スコアを出したわけではない。思い通りいかないプレーにイライラが抑えられず、汚い言葉を発したり、バンカーレーキを投げたり蹴ったり大暴れしてしまったのだ。

 世界ランク10位、優勝候補の一角として挑んだラームだが、76・73であえなく予選落ち。本人も「アンガーマネジメントが必要だ」と反省しているという。

 この件について、日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事に話を聞いてみると「ラーム選手は、イライラしてモノに当たり、そんな自分にまたも怒る。負の連鎖に入ったのだと思います」という。負の連鎖ではパフォーマンスは下がるばかり。では、アンガーマネジメントをすれば、怒らなくなるのだろうか? 「いえ、アンガーマネジメントとは怒らないようにすることではなく、怒りを後悔しないようになる感情理解教育のことなんです。そのためには、6秒カウントして怒りのピークが去るのを待つ"対処法"のほか、怒りにくい体質にする"体質改善という方法もあります」。怒り体質"を直せるとは!

 たとえばゴルファーなら、「その日のラウンドで感じた怒りやイライラを具体的にメモしておく。数字やデータも使って書き留めていきます。すると、どういうシチュエーションで自分が怒りやすいかわかってきます」という。こういう状況だから、自分はこういうふうに怒っていると解釈できるようになると、"爆発"はしにくくなる。そして、ポイントは「具体的に書くことです。実は、怒りやすい人はボキャブラリーが少ないんです。うまく言葉にできないから怒り、イライラが増すんです」。なんと、怒りの爆発とボキャブラリー不足は関係があった! その解消にも、怒りの記録が役に立つ。

 ゴルフ界では片山晋呉やキーガン・ブラッドリーら、ほかにもテニスのロジャー・フェデラーや俳優のチャーリー・シーンらもアンガーマネジメントの講座を受けているという。トップを目指すには技術だけではダメ。ラームも、講座を受けてみる?

 

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