風と共にボールは去る。しかも2日で32個も!プロの話です
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/01/31号
2017/01/24更新

風と共にボールは去る。
しかも2日で32個も!プロの話です

 米下部のウェブドットコムツアー。2日続けてのラウンドで、3ダース、36個のボールを持っていったが、終わってみれば「4個しかボールが残らなかった」というプロがいる。

 イギリス出身の24歳、グレック・イーソンという選手で、スコアは実に91・95だった。バハマで開催された同ツアーのグレートエクスマクラシックでのこと。もっとも、開催されたのがサンダルス・エメラルドベイという海岸線のコースで、最大で秒速18メートルというハリケーン並みの強風が吹き荒れていたというから、同情の余地は十分にあるのだが……。実際、予選のカットラインは、同ツアー史上最多の11オーバー、155。

 日曜日が試合の初日で、水曜日が最終日というツアー初の試みだが、その初日の日曜日に、イーソンは同ツアーで最も難しいとされる12番、パー4(平均ストロークが5を超える)で8を叩いてから、完全に調子が狂ってしまった。立て直そうとした月曜日には、2番パー3で8を叩いたこともあって、予選通過のため攻めに転じたのだが、逆に"撃沈"。

 フロント9では、53という大叩きをしている。もっとも、この試合で優勝した37歳のカイル・トンプソンも初日の最初の6ホールで6オーバーを叩いていることから、少なくとも初日は、非常にタフなコンディションだったことは間違いがない。優勝スコアは2アンダーの286で、アンダーパーはトンプソン一人。

 「我慢のゴルフをした」というトンプソン、タフなコンディションでは、やはり年の功や経験がものをいうということか。

  それにしても、アマチュアだったらこれだけボールを失くしたら、泣きたくなるが、プロならボールはメーカーからの支給品。「まあいいか」と思える……わけがない気がする!

 
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