アコーディア買収来春、上場廃止に
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/12/20号
2016/12/13更新

アコーディア買収来春、
上場廃止に

 アコーディアが再び外資系ファンドに買収され、来春には上場廃止に。かつてゴルフ界を席巻した2大外資がともに上場市場を去ることになる。

 11月30日から来年1月18日まで実施されるTOB(株式公開買付)で、発行済み株式総数の3分の2以上の応募があれば、TOBが成立してアコーディアは早ければ来年2月下旬から3月上旬あたりで上場廃止になる。

 この件は、今年7月にロイターが報じており、買収者がMBKパートナーズという外資系ファンドであることや、MBKが完全子会社化するので上場廃止になる、という点で一致する。

 ただ、買収総額はアコーディアが抱えている負債コミで1600億円と報じられていたが、この4カ月で時価総額が180億円ほど下がったので1400億円強で済む。

 7月の時点と何よりも異なるのは、アコーディアの議決権の22%を保有する筆頭株主・村上世彰氏率いるレノの応募を取り付けている点だ。

 最大の難関だったレノの合意を取り付けたので実現に至ったのだろう。それでは今後、アコーディアはどうなるのか。上場会社が買収者に完全子会社化される際は、優待も配当もなくなるのは常で、アコーディアも来年3月末時点の株主が受け取れるはずだった優待、配当がともになくなるので、優待狙いだった株主には少々痛い。

 ただ、いずれMBKから役員が送り込まれることは間違いないが、「業務執行に係わる役員は現行のまま」(同)だそうなので、ゴルファーへの影響はほとんどなさそう。

 「上場会社でいると大胆な資金の使い方ができないので、上場廃止になることで買収と改装を機動的にできるようになる」(アコーディア広報)という。

 ゴールドマンサックスが倒産ゴルフ場を買って改装を進めてから10年以上が経過しているコースも少なからずある。"改装"には期待したいところだろう。

 
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