日本ツアーが米の2部に!?PGAツアー日本支社設立
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/11/15号
2016/11/15更新

日本ツアーが米の2部に!?
PGAツアー日本支社設立

 先月末、米PGAツアーが「PGAツアー 日本支社」を設立。日本への攻勢をギアアップさせた。日本男子ツアーはどうなるのだろう?

 設立の記者発表会には同ツアーのティム・フィンチェム・コミッショナー、JGTO(日本ゴルフツアー機構)青木功会長、PGA(日本プロゴルフ協会)倉本昌弘会長、J G A(日本ゴルフ協会)山中博史専務理事、さらにはIGF(国際ゴルフ連盟)ピーター・ドーソン会長ら"大物"がズラリ。同日本支社は米ツアーのアジア地域ヘッドオフィスで、アジア全域でのビジネス活動をサポートするという。

 米PGAツアーはアジアではすでにマレーシア、中国で試合を開催していて、来年、韓国・済州島で賞金総額925万ドルのビッグな新規大会を開くことが決定している。また同ツアーは来年、日本でシニアツアーの大会を開催することも発表しており、ここにきて日本への攻勢を強めている。

 「日本ではワールドカップ、プレジデンツカップの開催を目指したい。米PGAツアーの日本開催、及び共催については現時点では構想に入っていない」(フィンチェム氏)。同氏は弁護士で、ホワイトハウスでジミー・カーター大統領の経済顧問を務めた後、コミッショナーとなり、同ツアーを発展させた功労者。同日本支社長に就任した石井政土氏はIMG東京支社出身で、ゴルフネットワーク社長を辞任しての転身。IMG時代に培ったフィンチェム氏とのパイプは太いとの評判だ。

 一部では「このままでは日本ツアーは米ツアーの下部組織になるのでは」との噂も飛び交うが、テレビ解説者の佐渡充高氏は「日本ツアーは独立というより、孤立している。連携、共同開催の形をとれば、日本オープンへ松山英樹らは堂々と出場するでしょう。韓国、中国にも遅れをとっています」と、米ツアーへの"一体化"に光明を見る。

 一方、同じく解説者のタケ小山氏は「世界3位の日本ツアーは何をしようとしているのでしょう。米ツアーの下部組織になったら、日本ツアーはなくなるということですよ。それならば1回解体し、スクラップアンドビルドにしたほうがいいでしょう」と、日本ツアー自体での成長を目指すべきという意見だ。

 
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