小平は初日91位から。最終日10打差もある大逆転の歴史
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/11/15号
2016/11/15更新

小平は初日91位から。
最終日10打差もある大逆転の歴史

 ブリヂストンオープンの小平智は初日91位、13打差からの逆転優勝だった。国内外の"大まくり優勝"の記録を紐解いてみると──。

 これまで国内の男子ツアーで初日の順位からの逆転劇は、記録の残る1985年以降では01年ダイヤモンドカップで116位から優勝した伊澤利光が1位。2位は12年、パナソニックオープンで勝利した小林正則で110位から。3位は11年ミズノオープンで94位から韓国のハン・ジュゴンがごぼう抜き。今回の小平は4位の記録となる。

 過去には1976年東海クラシックで予選通過最下位の青木功が優勝したケースも。「優勝しなければ2位もビリも同じと思っていたが、考えが変わった勝利。ゴルフはいかに諦めてはいけないか、本当に理解できた」との青木のコメントが残る。今回、小平も「諦めてはいけないことが改めてわかった」と話している。

 海外では初日の順位が話題にのぼることは少なく、最終日の打数差が話題になることが多い。たとえば、09年全英オープンはポール・ローリーが10打差をひっくり返した。

 「ジャン・ヴァン・デ・ベルデ、カーヌスティの悲劇」として記憶に刻まれている人も多いだろう。

 1960年全米オープンでは、7打差をアーノルド・パーマーがひっくり返し、パーマーは一躍、全米のヒーローに。マスターズでは1956年、ジャック・バークJr.が8打差(2位はケン・ベンチュリー)、1996年にはニック・ファルドがグレッグ・ノーマンと6打あった差を逆転。話題になった。

 カーヌスティの悲劇やマスターズのノーマンのように敗者の悲劇がクローズアップされるほど、ドラマとして長く語りつがれる傾向があるのは確か。今回の小平の優勝の陰にはそんな"悲劇の主人公"はいなかったようではあるが。

 
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