再確認!カート事故を起こさぬための基本の「き」
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/06/14号
2016/06/10更新

再確認!カート事故を
起こさぬための基本の「き」

 5月22日、長野県軽井沢町のゴルフ場で、乗用カートがカート道を外れて沢に転落する死傷事故が起きた。

 飛んできたハチを追い払おうとハンドルから手を離したことが事故の原因という。セルフプレー全盛の昨今、プレーヤー自身の運転によるカート事故は少なくはない。もちろん、コース側もただ手をこまねいているばかりではない。多くのゴルフ場で、カートの運転は普通自動車免許を持つものに制限しているし、立て看板で注意を喚起しているところもある。国内で136コースを運営するアコーディア・ゴルフでは、「スタート前にカートの操作方法や安全走行についての説明を行い、所定の書類に了承のサインをしてもらうことをマニュアルとして義務化しています」(同社広報・CSR部、皆川典子氏)という。さらに、万が一、事故が起こった場合のために、「緊急連絡先の電話番号を全カートに掲示しているほか、マーシャルを巡回させて、事故防止と、万が一の際の早期発見・対応に努めています」(同)とのことだ。

 カート事故の多くは、アクセルを踏むことで動く「自走式」カートによるもの。ボタンを押すことで走行・停止する電磁誘導式のほうが安全性は高いが、地中に誘導レールを埋設するなど、導入コストが高い。

 国内でシェアの大きいヤマハモーターパワープロダクツは「ゴルフカートは、米国のANSI(米国国家規格協会、日本の『JIS』に相当)の安全基準に基づく規格で製造されています」と安全性を強調する。

 つまり、事故を防ぐにはプレーヤー自身の高い安全意識が求められるということ。自走式乗用カート運転時は、定められた区域以外を走行しないこと、下り坂などスピードが出やすいところや急カーブでは十分に減速して走行すること、クラブなどを手に持ったまま運転しないことなど(ブレーキペダルの下に入ったりすることを避けるため)を徹底したい。

 
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