新聞売りから億万長者に。PXGオーナーの仰天サクセス
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/05/31号
2016/05/24更新

新聞売りから億万長者に。
PXGオーナーの仰天サクセス

 今年、多数のトッププロと契約し話題をさらった新進クラブメーカーのPXG。創業者でオーナーのロバート(ボブ)・パーソンズ氏(65)はアメリカのゴルフビジネスでもっとも注目される一人だ。

先のウェルズファーゴ選手権でジェームス・ハーンが優勝し早くも1勝を挙げたPXG。もともと熱心なゴルファーだったパーソンズ氏が2014年に立ち上げた会社で、「絶対に最高のクラブと信じられるものでない限り市場には出さない」と、業界のトップクラブデザイナー二人を引き抜き、時間も予算も決めずにクラブを開発させ、完成させたのが去年。年初にザック・ジョンソン、ビリー・ホーシェル、クリスティ・カーら男女のトッププロと契約を発表し、世間を驚かせたが、この〝速攻〟は、パーソンズ氏の莫大な資金力と行動力がゆえ。

 ボルティモアの貧しい家庭に生まれたパーソンズ氏は、若い頃は新聞売りや建設現場で働いて生計を立てていた。

 海兵隊に入り、ベトナム戦争で負傷し、除隊。ボルティモア大学で学んだ後に、自宅ガレージでパーソンズテクノロジーというソフトウエア会社を立ち上げ、これを1994年に6400万ドルで売却。この資金を基に、世界最大といわれるGoDaddy というドメインの登録会社を設立したのだ。現在もパーソンズ氏はGoDaddy の役員で、個人の最大株主だが、大部分の株を97年に23億ドル(約2500億円)で売却している。

 かくして、さらなる資金を手に入れ、新しいアイデアと行動力を武器にゴルフ界に乗り込んできたパーソンズ氏。今後の動向に注目だ。  

 
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