飲み物がない。「ドローン、持って来てー」話題の新サービス
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/04/19号
2016/04/28更新

飲み物がない。
「ドローン、持って来てー」話題の新サービス

 ネット通販大手の楽天が5月から千葉県御宿のゴルフ場で、小型無人機「ドローン」を使った配送サービスを始める。

 プレーヤーがスマホなどから注文すると、クラブハウスからプレー地点まで、飲み物やゴルフボールが配達されるというもので、ゴルフ場でのドローンを使った配送サービスは国内初。現時点でわかっている内容はこれだけだが、同社広報部によれば現在、ゴルフ場に関するサービスをまとめている段階。「近日中には発表できると思うので、大いに期待してほしい」とのこと。発表後の反響も大きく、急きょ、今月中旬にキャメルGR(千葉県御宿)で、プレス向けにデモンストレーションもすることになった。

 楽天が行う今回の配送サービスは、㈱自動制御システム研究所との共同事業。同社は千葉大発のベンチャー企業で、野波健蔵特別教授が社長を務め、純国産ドローンを開発。多くのドローンがGPSを利用して飛行するのに対し、同社のドローンはGPSが利用できない場所でも飛行できるのが特徴だ。

 このベンチャー企業に対し楽天は、東京大学エッジキャピタルとともに総額72億円の出資を決定。同社のある千葉市は昨年12月、ドローンの国家戦略特区に指定された。これにより規制緩和がなされ、人口密集地や150メートル以上の高度で飛ぶことができる。すでに医薬品、生活必需品などを中心に配送実験も行われている。

 今回発表された配送サービスのほか、コースの空撮、AED(自動体外式除細動器)の運搬などが実用化、実験段階にあり、広大なゴルフ場では、ドローンの活躍の場は大きいとされる。今回の配送サービスを皮切りに、ゴルフ場へのケータリング、ドローンによる俯瞰からのスウィング撮影やチェック、あるいはレッスンなど、驚きのサービスが続々と登場するかもしれない。


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