豪州ゴルフ人気を引っ張るスコット&デイ。韓国ではボミ効果が……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/04/19号
2016/04/28更新

豪州ゴルフ人気を引っ張るスコット&デイ。
韓国ではボミ効果が……

 男子プロゴルフ界で豪州勢の勢いが止まらない。今年の米ツアーで12戦してすでに4勝(3月27日現在)。"とあるランキング"でも1位を独走しているという。

韓国のゴルフ人気を引っ張るボミ A・スコットとともに豪の二枚看板、J・デイ

 今年の序盤をにぎわせている豪州勢のツートップ、アダム・スコット(ザ・ホンダクラシック、WGCキャデラック選手権で優勝)、ジェイソン・デイ(アーノルド・パーマー招待、WGCマッチプレー優勝)。2人とも2週連続勝利という圧巻の強さを見せた。

 すると、豪州プロゴルフ協会が面白いデータを発表した。2014年から今年の3月21日までの期間、国別選手の欧米ツアーの勝利数と人口の割合を計算したというのである。

 例えば日本なら、前述の期間には松山英樹の2勝がある。これを日本の人口約1億3000万人で割ると、6365万人となる。つまり約6400万人に1人しか欧米ツアーで勝っていないということ。他の国では、韓国(2511万人に1人)、イギリス(801万2500人に1人)、米国(455万5714人に1人)アイルランド(229万7500人に1人)となる。

 そして豪州は16勝、それを人口で割ると144万5625。つまり約140万人に1勝となり、堂々の1位。しかもこの勝利数にはデイのWGCマッチプレーがカウントされていない。

 「この数字は豪州プロゴルフ協会が、自国の強さをPRするためにリリースしたものですが、昨年から豪州はゴルフ人口も急増しているそうです。スコット、デイの2人がさらにブームに拍車をかけるのでは……」(ゴルフジャーナリスト・河北俊正氏)

 オーストラリア産業会議の発表でも、ゴルフ参加人口は確かに増加中で「スコットらプロがアマチュアゴルファーを刺激してくれた」とはオーストラリアPGA、ブライアン・ソーバン氏。スター選手が出てゴルフ人口が増加するのは韓国も同様で、09年は250万人だったのが、14年には300万人、昨年は日本でイ・ボミが賞金女王になると470万人にまで増加。

 ゴルフ人口減少の食い止めにはスタープレーヤーの存在が大きいのだ。

 
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