作ったのはフリーメイソン!あの名門が女性会員を受け入れるか?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/03/08号
2016/03/02更新

作ったのはフリーメイソン!
あの名門が女性会員を受け入れるか?

 スコットランド最古のゴルフクラブで、全英オープン開催コースのミュアフィールドが女性入会の賛否を問う会員投票を実施することになった。「あのミュアフィールドが!」と驚かれるのには理由がある。

 スコットランドの最初のクラブ設立は「ジェントルメン・ゴルファーズ・オブ・リース」だが、これは任意団体で、法的に認められ、1844年「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」と改名したのが最古とされる。クラブとコースは別物で、ジ・オナラブル──が使用していたコースがミュアフィールドというわけだ。コースは当代随一の設計家、ハリー・コルトによって造られた。アウトを時計回り、インを反時計回りにレイアウトすることで、海からの風が単調にならないことを防ぐ画期的な設計だった。

 ジ・オナラブル──のクラブ組織をつくったのはフリーメイソンという石工のギルド組織。宮殿や教会などを造る石工の集まりで、建設に独自のノウハウを持っていたために秘密性と排他性を持ったのは当然だろう。そのフリーメイソンが食事をともなった会合を持つためにできたのがクラブで、その"腹ごなし"にゴルフでもと始まったという。

 「クラブ成立がフリーメイソンによってなされ、当然そこは男性ばかりで、女性の入り込む隙はなかった。今度の会員投票もR&Aが女性を受け入れたので仕方なくやったのでしょう」(ゴルフ史家・大塚和徳氏)

 ミュアフィールドが女性会員受け入れに賛成すれば、全英オープン開催コースではあと残るはロイヤル・トルーンのみ。

 「あそこはプレーだけなら女性もできます。2013年に私もプレーしましたが、レディスティからではフェアウェイに届かない設定になっていた。難しすぎて女性プレーヤーは少なくなっているようで、それを望んでいるような感じにみえました」(同)

 女性受け入れの流れ。ミュアフィールドはどう動くか。

 
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