冠を貸し出し。日本プロマッチプレーPGA主管で“復活”
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/02/09号
2016/02/02更新

冠を貸し出し。日本プロマッチプレー
PGA主管で“復活”

 かつては公式競技(メジャー)だった日本プロマッチプレーがイレギュラーな形だが、PGA(日本プロゴルフ協会)主管競技として"復活"することになった。

 3年前から始まったネスレ日本マッチプレー選手権レクサス杯は、主催者ネスレが有望な「日本人」に機会を与えたいというモチベーションで始まっている。しかし、出場者を主催者側が"恣意的"に選出するカテゴリーは、日本ツアーを主催するJGTO(日本ゴルフツアー機構)としては容認できず、高額賞金ながらツアーではなく主催者が独自に運営してきた。しかし昨年、水面下でネスレ・高岡浩三社長とPGA・倉本昌弘会長が接触し妥協点を探り、それが主管競技として合致したという。だからPGAは主催ではなく、以前開催した日本プロマッチプレーの冠を"貸し出す"ことに。出場資格は「PGA会員に限る」のが主管の意味合いだろう。32名の出場者を選出する選考委員会もホストプロの片山晋呉と主催者のほか、倉本、丸山茂樹も加わり、7月中旬に決定するという。

 「『ネスレ』『レクサス』というブランドは、それこそ、のどから手がでるほどほしいブランドで、何とか決着点を見つけることができた」着地と倉本は胸を張る。ただし、以前の日本マッチプレーとの継続性は否定。歴代優勝者の名前は今大会に引き継がれない。

 マッチプレーはゴルフの原点といわれ、熱狂する要素をもつ競技形式だが、視聴率がとれず、テレビ中継と相性が悪いとされる。

 「こんな時代にやってくれるのは有難いこと。ただ選考に少し公開性をもたせては? それと決勝はツキだけでなく実力が露わになる36ホールで戦ってほしい。」(ゴルフジャーナリスト・岩田禎夫氏)

 7月のこの大会、どんな盛り上がりを見せるか?

 
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