マスターズのグリーンジャケットを巡るゴタゴタが話題になっている。
これも借り物!
実はグリーンジャケットは、優勝すれば"もらえる"ものではなくて"貸し出される"ものなのだが、1959年大会で優勝したアート・ウォールJr.のジャケットがオークションにかけられることになっていた。しかし、それにオーガスタナショナルがストップをかけ、裁判沙汰になっているのだ。
オーガスタナショナルによれば、優勝者はコースの外では、1年間着ることができるが、その後はクラブが預かる形となり、必要に応じて貸し出しているという。今回問題になっているジャケットは、以前、元の従業員によって盗まれたものだとしている。
これに対して、オークションに出品を予定していたゴルフのコレクターのスティーブン・ピレス氏は、「このジャケットは、昨年、オンラインオークションで6万2000ドルで購入したもの」とし、「ゲーリー・プレイヤーやセベ・バレステロスのジャケットもオーガスタナショナルの外にあり、同クラブを作った球聖ボビー・ジョーンズのジャケットさえも2011年にオークションにおいて31万1000ドルで売却されている」と語っている。
オークション会社のライアン・カーレイ氏は「グリーンジャケットは、メンバーのものも、チャンピオンジャケットも少なからず市場に出ている。オーガスタナショナルがそれを知っているかどうかわからないが、今回初めて、オーガスタナショナルがグリーンジャケットの正当な所有者であると主張することを試みたのだろう」という。
オーガスタナショナルは盗難届を出しておらず、しかもペレス氏は、盗まれたことを知らないで購入した第三者であることから、裁判でオーガスタナショナルが勝てるかどうかは不明だ。
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