アメリカで初めてタイガー・ウッズのゴルフコースがオープンした。
目指すはニクラス?
テキサス州ヒューストン郊外のブルージャックナショナルというコースで、オープンといっても、まだ7ホールをメンバーなどにプレーさせただけで、18ホールの完全開場は、来年初頭になる模様だ。とはいえ、先の11月5日には、最初のプレーヤーがジョージ・ブッシュ元大統領になるなど、大々的にコースが披露されている。
タイガーは昨年、メキシコで初めて自身の設計コースを開場させたが、アラブ首長国連邦や中国、メキシコでのゴルフコースの設計などのサイドビジネスに忙しい。過去7年間のメジャーにおける不振で、まさかあと4勝まで迫ったジャック・ニクラスのメジャー18勝という記録を追いかけるのをあきらめたわけではないだろうが、コース設計家として、ニクラスを越える名声を求めているのかもしれない。
とはいえ、数の上ではニクラスに追いつくのは相当難しい。ニクラスデザイン社は、世界41カ国で390ものコース設計を手掛けており、ニクラス自身が直接設計にかかわったコースも290コースに及ぶからだ。
ニクラスが初めてコース設計を行ったのは1969年。29歳の時にピート・ダイとともにハーバータウンゴルフリンクスを設計している。評価が定まったのは、74年、34歳の時にミュアフィールド・ビレッジを設計してからだ。
間もなく40歳になるタイガーも、30代の前半でコース設計を始めてはいるが、リーマンショックなどで、コース建設計画がとん挫して、出遅れてしまった。それだけに、数よりも質で勝負したいところで、ブルージャックナショナルの世評が気になるところだ。
「オーガスタナショナルのようにラフがなく、ボールを失うことがほとんどない、誰もが楽しめるコース」と本人が語るように、明らかにオーガスタを意識した設計となっている。タイガーの設計料は高額だともっぱらの評判だが、このコースの評価が高まれば、どっと設計依頼が来るのかもしれない?
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