2016はルール改訂年。ルールブックのビジュアルにも変化あり!
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/11/17号
2015/11/10更新

2016はルール改訂年。
ルールブックのビジュアルにも変化あり!

 R&Aと全米ゴルフ協会は先週月曜日、来年1月1日に発効する「16年版ゴルフ規則」を発行(英語版は両協会のホームページから入手可能)。同時に、重要な変更点の周知を図る目的で、その解説をリリースした。

それによれば、注目される主な変更点は、まず規則18-2b「アドレスしたあとで動いた球」が廃止されたこと。従来、アドレス後に球が動いた場合は、プレーヤーが動かす原因となっていないことがわかっているか、ほぼ確実な状況を除き、自動的にプレーヤーが動かしたものとみなされた。同規則の廃止により、来年からはアドレスに関係なく、規則18-2が定める「球の動く原因となることをしたとき」に1打罰となる。

もうひとつは、規則6-6d「スコアの誤記」に例外が追加。従来は、プレーヤーがあるホールにおける違反を認識できず(=罰打を付加せず)、結果的にスコアの過少申告となった場合も競技失格となった。これが来年からはその違反に対する罰打に加え、スコア誤記による2罰打の付加のみ、と変更される。世界中のツアーで問題になっている、テレビ視聴者等の指摘で(スコア提出後に)違反が判明する事例が増えているためと思われる。

「この2点については、私は合理的で妥当な変更と評価しています。これと例のアンカリング禁止が今回の大きな変更点ですね」(ゴルフルール研究家・マイク青木氏)

もうひとつ注目されるのが表紙の図柄だ。これまでは男性ゴルファーの写真だったが、新版はガラリと変わって女性ゴルファーのシルエットになった。背景には、欧米の名門倶楽部で女性会員を認めるなど、性差別の撤廃に向けた動きがありそうだ。そうしたゴルフを取り巻く社会環境の変化を反映してのことだろうか。

また、新たなアマチュア資格規則では、社会的に有益なチャリティ競技の増加に応じ、チャリティ寄付を前提(JGAの事前承認が必要)にアマチュアの賞金獲得が認められる。今回は合理的、かつ社会環境の変化に応じた改訂のようだ。

 
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