プレジデンツ杯規模縮小。“ぜいたくな”理由とは?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/9/15号
2015/9/8更新

プレジデンツ杯規模縮小。
“ぜいたくな”理由とは?

 2年に1度開催される米国選抜と世界選抜の男子対抗戦、プレジデンツカップのフォーマットの変更が発表された。今年から規模"縮小"となったのだが、その理由とは──。

 もともと、プレジデンツカップは米国と欧州選抜の対抗戦、ライダーカップに"対抗"する形で発足した。欧州以外の国々の選手(豪州、南ア、日本など)対米国選抜で、ライダーカップと交互の年に行われるもの。

 今年は開催年で10月8~11日、韓国・仁川(ジャック・ニクラスGCコリア)で行われる。

 フォーマット変更により今年のプレジデンツカップは従来の34試合から30試合に減る(ライダーカップは28試合)。最初の2日間で行われるフォアボールとフォアサムを、これまでの6試合から5試合へ。また土曜日のフォアボールとフォアサムを、これまでの5試合から4試合、最終日にシングルス12試合を行うことになる。

 これらの修正は、米国選抜の主将、ジェイ・ハースと世界選抜の主将、ニック・プライスが数カ月かけて話し合い、今回の妥結となったが、そこに至るまでには紆余曲折があったようだ。

「国際選抜側に大きな負担がかかるためです。欧州ツアーはすでに開幕して、選手にとってはデリケートな時期だし、肉体的に負担を軽くしたいということでしょう。対して米国はツアーを終了している。

『米国よ、いい加減にしろよ』と。試合数ももっと減らしたかったようですよ」(解説者・タケ小山氏)

 しかし、「米国側にもいいたいことがある」というのはテレビ解説者の佐渡充高氏。「世界選抜側にとっては2年に1回だが、米国側はライダーカップがあるので毎年の負担になります。『わがままいうなよ、世界選抜』というところでしょう」(同)

 それにしても、ツアーを含め世界中で試合が多すぎるための修正案。細る一方の日本ツアーにしたら、ぜいたくな悩みといえそうだ。

 
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