17歳のコーが"引退宣言"、女子プロたちの第二の人生
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2015/3/10号
2015/3/3更新

17歳のコーが"引退宣言"
女子プロたちの第二の人生

 女子世界ランク1位のリディア・コーが「30歳で引退」という仰天プランを打ち明けた。自らの"セカンドキャリア"について言及したのが弱冠17歳だというのも驚きだが、アニカやオチョアをお手本にいまや女子プロたちはキャリアを終えたあとの身の振り方を真剣に考えているようだ。

 オーストラリアン女子オープンを前にコーは「私のプランは30歳で引退すること。そのあとビーチでブラブラするだけの人で終わりたくない」と語り、そのために大学に進み、心理学を学ぶつもりだと明かしている。

 ツアー通算72勝を挙げたアニカ・ソレンスタムが引退を表明したのが38歳の08年のこと。未勝利に終わった07年「アニカは終わった」といわれたのが悔しくて「終わっていないことを証明する」と決意した彼女は翌08年3勝を挙げたところで潔く現役を退き結婚、出産。現在アカデミーでの後進の指導など他方面で活躍しており、先ごろR&Aの女性会員第1号のひとりにも選ばれている。

 アニカ引退から2年後の10年、29歳の若さで現役を退いたのがロレーナ・オチョアだ。アジア遠征中に「旅から旅の毎日を楽しめなくなった」と引退を決意。二児の母となった現在、熱心にゴルフを通じたチャリティ活動に勤いそしんでいる。

 ボロボロになる前に現役を退き、第二の人生で成功をおさめている2人が理想だという女子プロは多い。前出のコーにしても、アニカやオチョアのようなお手本がなかったらこの時期に引退を口にはしなかっただろう。

 日本でも横峯さくらが引退を示唆したことがある。彼女はリオ五輪でゴルフの正式種目復帰が決まったことで引退時期を五輪後に延期した。

 また昨年「日本で20勝したら引退する」と宣言しながら、大台をクリアしたアン・ソンジュ。昨年大みそかにコーチの彼と入籍し、「30(歳)まで続けろよ」と彼に言われ、引退までの道のりを方向転換した。

 その一方で「一度優勝争いのスリルを味わってしまったら辞めることはできない」と現役にこだわる55歳のジュリ・インクスターのような選手もいる。

 10年前、日本で女子プロ旋風を巻き起こした藍やさくら世代はそろそろ三十路にさしかかる。彼女たちが今後どんな選択をするのか注目だ。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2014/12/23 17歳のリディア・コーが3億円選手、米ツアーも10代少女の年
2014/11/04 アン・ソンジュ「30歳で引退」なら五輪出ないの?
2012/09/11 まだかなりやれるレベル。引退オチョアが秋にツアー復帰
2011/10/18 古閑美保が突然の引退宣言。ほかの人気女子プロが「わたしも…」
2009/01/06 「アニカの引退」、本当のところはどうなの?
2008/06/03 新ビジネスに、結婚・子作り!? アニカ今季限りで引退の真相


一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト