週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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アン・ソンジュ「30歳で引退」なら五輪出ないの？

　2010、11年の賞金女王、アン・ソンジュがスタンレーレディス（東名CC）で今季４勝目を挙げ、賞金ランク１位（１億2000万円超）に返り咲いた。右手首痛から復帰３試合目での貫禄V。「19歳以来２人目です」という彼氏もお披露目し、幸せムードいっぱいだ。

「結婚を考えている」という恋人ができ、このほど一部メディアで報じられた「30歳か、日本で20勝したら引退」という人生設計も現実味を帯びてきた。そのプラン通りにいけば、引退前年となる29歳に迎える一大イベントがリオ五輪。有終の美を飾るためにもメダルがぜひ欲しいところだろうが、層の厚い韓国代表に選ばれるのは簡単なことではない。

　国際ゴルフ連盟（IGF）によると、五輪の出場枠は男女とも60人で個人戦のみを実施する。出場できるのは世界ランキングを基とした五輪ランキング上位15人と、16位以下の各国・地域最大２人までとなっている。ただし、15位以内でも同一国の代表は最大４人まで。アンの10月14日時点の世界ランキングは日本ツアーを主戦場とする選手では最上位の15位ながら、韓国の中では５番目。トップは２位のパク・インビで、７位リュー・ソヨン、10位キム・ヒョージュ、12位チェ・ナヨンと続く。日本では無類の強さを誇り、３年ぶりの賞金女王を狙うアンでも、上には上がいるというわけだ。

　ただ、アン自身は五輪に執着心はない。誰もが憧れる大舞台も「国を背負って戦うなんて私には無理。たとえ代表に選ばれても辞退する」と意外なほど消極的。生活するための仕事だと考えていたゴルフが「最近は楽しくなった」と言うのも、プライベートの充実があればこそ。

「女子プロなら誰でも30歳を目安にしているはず。20勝は父に課せられた引退の条件のようなもの。まだ何も決めていない。でも、結婚は早くしたい。結婚したらゴルフはやめるつもりです」

　10年から日本ツアーに参戦し、既に通算17勝。このままゴルフと交際が順調に進めば、リオ五輪の前に〝寿引退〟の可能性もある？

　
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